リビングよりダイニング、ルーフテラスを見る。右手の小窓の奥にキッチン。窓の下に地袋のベンチを作り、プロポーションを調整した。

G609

改修前は、マンションによく見られる同じプランの繰り返されるような配置で、南側にリビング、見晴らしの良い北側には個室があり、バルコニーはほとんど使われずに死んだ空間になっていた。部屋は突き当たりばかりで風が通らない。思い切ってLDKと個室の位置を逆転させ、キッチンの位置を北側のバルコニー側に移した。リビングの北側の窓からはルーフガーデンとみなとみらいの景色、西側の窓からは天気の良い日には富士山を望むことが出来る。突き当たりの部屋を無くし、部屋と部屋が緩やかに連続することで広く見えるように計画した。どこにいても風と光を感じられる。猛暑の夏もエアコンいらずで過ごせている。

The renovations are worked on 30-year old RC apartment.
Former inhabitants have not been able to enjoy the view due to Japanese typical design plan, living room in the south and private rooms in the north which have fabulous view of Mount Fuji and MM 21. The balcony has been rarely used and a lot of rooms have restricted airflow.
Our new “exactly opposite” design reduces this “dead-end” and also gets back the nice view from north-located balcony. Now, you can feel natural wind and sunlight wherever you are. This function helps cutting use of air conditioners in extremely hot season.

こぢんまりしたリビング。窓からは富士山や小学校の桜が望める。

こぢんまりしたリビング。窓からは富士山や小学校の桜が望める。

ダイニングから書斎、リビングを見る。 ダイニングから書斎、リビングを見る。
書斎とリビングの間は座って目線が隠れる程度の高さのパーティションにし、圧迫感のないつながった空間になっている。

和室は簡易的にお茶を点てられるようになっている。 和室は簡易的にお茶を点てられるようになっている。
もともとバラバラの大きさの窓を活かし、茶室のような雰囲気になっている。 壁と天井は鳥の子紙や美濃の和紙を用いている。

床は織部床という、茶人古田織部が好んだ奥行きのないスタイル。 床は織部床という、茶人古田織部が好んだ奥行きのないスタイル。
押入は吊り収納で、小さなスペースを広く見せる工夫をしている。

建築データ

所在地:
神奈川県
構造規模:
鉄骨鉄筋コンクリート造 リノベーション(1985年築)
延床面積:
91.2㎡
施工:
モジュール技建
写真:
山王こず恵

Data

Location:
Yokohama, Japan
Structure:
Reinforced Concrete
Total floor area:
92sq.m
Contractor:
Module Giken
Photo:
Kozue Sanoh

掲載誌 : 枻出版社 マンションリフォームのすべてがわかる本 (エイムック 2771)