木名瀬佳世建築研究室 KINASE KAYO ARCHITECTURE LAB

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コルディリラ 民俗村(フィリピン)宿泊体験

学生の時に研究室に入って民家の魅力に取り憑かれたのと同時に、棚田にもハマって日本じゅうの棚田のある風景を訪れています。自然と人工とのバランスがなんとも美しいのです。今回は日本にはないスケールの棚田を訪れようと決心し、フィリピン、ルソン島の北部にあるバナウェという村のコルディリラ地区を訪れました。マニラから車でなんと16時間。午後2時に出発して当日には着くと思っていたのですが、「何時ごろ到着しますか?」とレンタカーの運転手さん(フィリピンはレンタカーは運転手さん付きが一般的らしい)に聞いたところ「朝の4時・・・?」と言われて、本当にきっかり午前4時の朝靄の村に到着。
・・・朝靄の幻想的な雰囲気の中で見た美しく広大な棚田は今でも忘れられません。
ここでは Native Village Inn という現地にあったであろう伝統的な民家を再現したバンガローに宿泊ました。日本の高床式倉庫によく似た感じで親近感があります。小ぢんまりしたお部屋ですが、窓から棚田が眺められたり、とても居心地が良いです。イギリス人が経営している宿なので食事は観光用でしたが、現地の毎日美味しいカレーで現地のお米を堪能しました。
かなり秘境にある棚田ですが、ちょっとした観光地でもあるので、稲作と観光で生計を立てているよう。子どもがとっても多く、村に活気が感じられました。

  • Native Village Inn の様子。小さな高床式のバンガローが10棟ほど建っている。約3mx3m、小さいがても落ち着く空間。

  • 藁葺きの屋根で外壁は板張り。脚に張り付いている籐製のカエルは何かのおまじないかと思ったら、ゴミ箱だった。屋根は日本の茅葺と比べて半分ぐらいの薄さでスコールが心配だったが、意外と大丈夫だった。

  • 部屋からの眺めは最高。急に雨が降ったり晴れたり、雲に覆われたり、見える景色の変化が激しい。

  • 部屋の中の様子。

  • ここまで広大な棚田を作り上げたことに驚き。

  • 村の学校。村には子どもがたくさん。とても明るくて楽しそう。

  • お米を干している現地のおじいさん。